基礎講座
バラ作りの先達から継承した一般常識に基づくバラ栽培の理論を私流に解釈したバラ栽培と庭造りの基本的な内容です。
講義内容詳細(全 6 回)
第 1 回 - 病害虫防除
バラの二大疾病であるウドン粉病と黒星病の発生メカニズムと対処法を徹底的に探ります。防除の基本は専門薬と展着剤の組み合わせ方。発病の程度や頻度と散布方法にあります。
現実に則した効率的防除方法を考えます。
- 黒星病の防除方法
- ウドンコ病の防除方法
- 葉ダニ被害と対処法
- 害虫対策法
- 噴霧器の種類と使いこなし
- 展着剤の使い方
- 考察、無農薬栽培
第 2 回 - バラの種類と植え付け
各地でバラの植え付け方の講習会が開かれます。しかし植付ける場所に対しての講習会はありません。特につるバラは植え付け場所を間違えるとお庭での効果は望めません。
四季咲バラからつるバラに至る広範囲のバラたちを庭で使いこなすための講義です。
- バラ苗の植え付け手順
- 土と肥料
- 有機質考察
- 灌水の理論
- その後の管理
- 四季咲きバラの性質と植え付け場所
- つるバラの性質と植え付け適所
第 3 回 - 四季咲きバラの性質と剪定理論
四季咲きバラの開花メカニズムと剪定の在り様を探ります。なぜ四季咲き性であるのか、この理論は大変重要です。逆説的ですがつるバラは四季咲きバラの理論を通して考えると実によく判るのです。
総てのバラの基本が四季咲きバラの理論に内包されています。
- 四季咲バラのルーツ
- 四季咲バラの仲間
- 四季咲性理論
- 四季咲性であるが故の悩み
- 四季咲つるバラの矛盾
- 剪定理論
- 大輪~小輪
- 四季咲バラの応用
第 4 回 - つるバラの種類
四季咲き性を持たぬバラを総称でつるバラと考え、樹形図を基に枝の伸び方を探ります。ガーデニングブームの中で顧みられる事が無かった部分へメスを入れます。
面倒くさがらず丹念に順を追って考えを進めてゆけば、必ず答えが見出せます。
- つるバラの概念
- 樹形図で考えるつるバラの種類
- クライミングローズの使い方
- シュラブローズ考察
- オールドローズの使い方
- 構造物の役割と矛盾
第 5 回 - つるバラの剪定理論
つるバラの使いこなしは植え付け場所が適切であることが前提です。その上に剪定と誘引理論が成立し、春の開花につながります。つるバラの剪定には必ず理由が有ります。
何のために伸びた枝を切るのか。つるバラの剪定の核心に迫ります。
- 何のために剪定するのか
- 剪定の必要性と度合い
- 強剪定の理論と矛盾
- 一季咲き品種の剪定理論と手順
- 繰り返し咲き品種の剪定理論と手順
第 6 回 - つるバラの誘引理論
つるバラの誘引は冬の美学そのもの。冬の庭園美はつるバラの枝と構造物や建物から生み出されます。剪定理論が理解できれば次は枝の誘引理論です。
冬の美学とは庭造りに他ならないのです。つるバラの誘引風景は庭の楽しみが凝縮された冬の美学の世界です。
- 樹形図から見る誘引理論
- ベイサルシュートとサイドシュート
- 古い枝の活用法
- 誘引の手順
- 家の外壁面での誘引方法
- 誘引と演出手法
全体を通じて
今の日本に必要な庭は日本人が日本の風景や風習や住環境に深く根ざした独自の庭の世界観であり、日本文化の特質である繊細な世界。日本人しか表現しえない世界であると思います。既に英国庭園の時代は過ぎ去り、我々は新たな庭造りを初めているのです。
ガーデニングはいわば習作のようなもの。我々は様々な経験や知識を取り入れました。失敗もしました。バラの世界はその矢面に立たされ、散々な思いも致しました。ガーデニングブームを先導したのはバラであり、この後もバラを愛する人々の心が人生の有り様を、充実した人生を謳歌する指標として、周囲の人々の心の拠り所となりましょう。
庭の世界にビジネスが入り込むと庭の真髄たる精神的美しさが失われます。講義内で随所にこの話題を取り上げ、庭造りの楽しさやそのスピリッツの有り様などを皆様とご一緒に考えて行ければと思います。
開講スケジュール、受講料、お申込み方法などは「各講座の開催要領」をご覧ください。